トイレの寒さを改善するには?原因と4つの対策・リフォーム例をご紹介
冬の寒い時期、トイレに行くたびに「入った瞬間ヒヤッとした空気を感じる…」「便座も床も冷たくて座るのをためらってしまう…」と思ったことはありませんか?
トイレは窓や床下から冷気が伝わりやすいため、どうしても気温が下がりやすい場所です。足元の冷えや電気代増加につながるだけでなく、放っておくとヒートショックのリスクにも関わります。
この記事では、なぜトイレが寒くなるのか、そして効果的な対策とリフォームのポイントを分かりやすく解説していきます。

目次
トイレが寒い原因
トイレがほかの部屋より寒く感じやすいのは、間取り・断熱・換気の影響が重なりやすいためです。
トイレが外に面している場合、窓や壁の断熱が弱いと外の冷たい空気が伝わりやすくなり、室内の暖かさが逃げてしまいます。さらに古い住宅では配管まわりや壁内部に小さなすき間があったり、床下や壁・天井の断熱材が劣化していると、足元から冷えが広がり体感温度が下がります。
加えて、換気扇の排気が強すぎると、足りない空気を補おうとして廊下や壁のすき間から冷たい空気が引き込まれてしまいます。
トイレのドア下にある換気用のすき間が大きい場合も、廊下側の冷気が直接流れ込みさらに寒さを感じてしまうでしょう。
寒さによる体や住まいへの悪影響
トイレが寒い状態が続くと、体への負担が大きくなります。特に冬場は、冷たい空間に入ったときに体温が急に下がったり、排泄時にいきむことで血圧が大きく変動しやすく、ヒートショックにつながる危険性があります。高齢の方は心臓や血管への負担が大きくなるため、注意が必要です。
また、室温が低いと結露が発生しやすく、湿気がこもる環境になりやすくなります。壁紙や床に水分が残るとカビや黒ずみ、においの原因となり、掃除の手間だけでなく衛生面の問題にもつながります。
さらに、室内が冷えていると便座保温や暖房が常にフル稼働しやすく、冬場の電気代が上がる原因にもなります。寒さ対策は快適性だけでなく、省エネの面でも重要になるのです。
今すぐできる簡単な対策
便座や温水の設定を調整する
便座や洗浄水の温度設定を弱や中にしたり、タイマーで使用時間帯だけ温めるなど、設定を工夫することで寒さ対策と省エネの両立ができます。むやみに強温度にせず、必要なときに効かせるのがポイントです。
窓の断熱で冷気を抑える
窓はトイレの寒さの大きな入り口です。ガラス面に貼る断熱シートやプラスチックダンボール、内側にロールスクリーンを追加するだけで窓から伝わる冷たさがやわらぎ、体感温度が上がりやすくなります。
マットやスリッパで体感温度を上げる
人は足元が冷えると、体全体が寒く感じます。トイレマットやスリッパを使うことで、手軽に冷たさを軽減でき、床が冷えやすい家ほど効果を実感しやすいです。
小型セラミックヒーターを使う
トイレのような小空間は、小型ヒーターでも数分で温度が変わるため、即効性があります。タイマー付きタイプを選べば、使いすぎや電気代の心配も抑えられます。
寒さを根本から改善するリフォーム
内窓設置・窓交換
トイレの寒さ対策の中でも、窓まわりの断熱強化は効果が大きい部分です。 既存の窓の内側にもう1枚窓を付ける「内窓(二重窓)」は、外からの冷気を大幅に抑え、室内の暖かさを保ちやすくします。
結露軽減にもつながり、工期が短く費用対効果が高い点が特徴です。
床・壁・天井の断熱改修
足元の冷えが強い場合、床下や壁・天井の断熱が不足している可能性があります。床下に断熱材を追加したり、壁内に高性能な断熱材を施工することで足元の底冷えが改善します。
壁や天井に断熱材を追加する工事は、内装の張り替えと一緒に行うことで効率的に進められます。
暖房換気扇・床暖房の導入
暖房換気扇は、入室した瞬間に感じる冷えをやわらげながら、湿気や臭いも排出してくれるため、一台で快適性と清潔さを保てます。また、床暖房は足元から暖めるため、体感温度が大きく変わるのが特徴です。
足元の冷えが強い場合は、床暖房を取り入れると良いでしょう。
換気の調整
給気口の新設または開口調整したり、換気扇を適切な強さに調整したりすることで、空気の通り道を正しく整えます。
これにより、すきま風を抑え、適度な湿度を保つことで断熱や暖房の効果がしっかり生きて快適な空間になります。
寒冷地の住まいで注意するポイント

北海道などの寒冷地では、気温が大きく下がるため、トイレへの寒さの影響が本州より強くなります。
まずは窓や外側の壁の断熱を強化することが重要です。内窓(二重窓)やLow-E複層ガラスといった断熱性の高いガラスに交換することで、より外からの寒さを抑えることができます。
二重窓やLow-Eガラスについて詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。
また、配管が凍結するリスクにも注意が必要です。トイレの給水管が外気に触れやすい構造だったり、断熱が不十分だったりすると、夜間や外出中に水が凍ってしまうことがあります。
対策としては、配管に断熱材を巻く、夜間は水を少しだけ流しておくなどがあります。
リフォーミヤなら原因を見極めて最適な対策を行えます
リフォーミヤは、北海道で住宅リフォーム・断熱改修を数多く手がけてきた施工サービスです。
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