吹き抜けって寒い?吹き抜けでも北海道の住宅を暖かくするポイント4つ。
吹き抜けは寒くなりがち
一階の天井と二階の床を抜いて空間を縦に繋げる吹き抜けは、見た目がおしゃれで開放感があるだけではなく、通気性や採光性が高まるなどのメリットがあります。
しかし、空間が広くなったことで冷暖房効率が落ち、なかでも「温かい空気は上昇する」という性質から暖房が効きにくいため寒さを感じやすいというデメリットがあります。
このようなことから、北海道をはじめとした寒冷地では吹き抜けは作らない方がよいと考えられていますが、工夫次第で吹き抜けでも暖かくすることはできます。
今回は、吹き抜けでも暖かい住宅を作るポイントを紹介します。
住宅と窓の気密性・断熱性を高くする
吹き抜けの住宅は、性能の高い暖房器具を使ったり大きな窓で太陽の光をたっぷり取り込んだりすることで暖めることができますが、住宅の気密性や断熱性が低いと暖めた空気はどんどん外に逃げ、冷たい外気の影響を受けて室温が下がってしまいます。
まずは住宅の気密性と断熱性を高くして、暖めた空気が漏れたり空気が冷えたりするのを防ぎましょう。
壁、屋根、天井といった住宅そのものの気密性・断熱性はもちろん、窓の気密性・断熱性アップも重要です。サッシを樹脂製にする、ガラスを複層ガラスにするなど気密性と断熱性の高い窓にすれば、最高性の高い大きな窓にしても寒さを感じにくくなります。気密性と断熱性を高めると冷房の効率も上がるため、夏の暑さ対策としても有効です。
カーテンやロールスクリーンを設置する
カーテンやロールスクリーンを使って暖めた空気が窓に直接触れないようにしたり、疑似的な天井を作ることで空気の上昇を防いだりすると、冷暖房効率が高くなるだけではなく空気が冷えるのを防ぐことができます。
寒さ対策だけではなく直射日光対策にもなるため、夏の暑さや西日の眩しさも軽減することができます。
床暖房にする
暖かい空気は上昇する性質があるため、エアコンなど高い位置から空気を暖める器具では床がなかなか暖まらず寒さを感じやすくなります。
足元から暖める床暖房であれば寒さが厳しい地域でも快適に過ごせ、暖かい空気が上昇して寒くなりやすい吹き抜けの空間でも寒さを感じにくくなります。
シーリングファンで空気を循環させる
シーリングファンを使って天井近くにたまった暖かい空気を循環させると部屋全体の温度が均一化され、より快適に過ごすことができます。
まとめ
気密性や断熱性の向上や床暖房などで吹き抜けでも暖かい家を作ることはできます。新築の時点でしっかり対策しておくのが理想ですが、すでに完成している住宅の場合はリノベーションやリフォームで対策する形となります。
住宅の状態や間取り、窓の大きさや位置などによって最適な対策や必要な工事は異なりますので、吹き抜けでも暖かい家にしたいとお考えの方は、一度弊社にご相談ください。