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どう違う?!「建て替え」と「リフォーム」の解体工事の違いとは?

建て替えとリフォームの違い

建て替えとリフォームは、古くなった住宅の機能の回復や見た目の一新、機能向上などのために行う工事ですが、建て替えは建物を丸ごと新しくするのに対し、リフォームは住宅の一部を新しくするという違いがあります。
内装リフォームなど小規模なリフォームは建て替えと明確に区別できますが、建物を丸ごとリフォームするなど、大規模なリフォームになると建て替えとの区別がつきにくくなります。
しかし、建て替えとリフォームでは解体工事に大きな違いがあり、その違いが完成した建物や工事費用の違いに繋がっています。
今回は、建て替えとリフォームの解体工事の違いについてご紹介します。

 

建て替えの解体工事

建て替えは古い家を完全に壊して家を新築することを指します。そのため、建て替えの解体工事では基礎部分も完全に解体して一旦更地にします。取り壊した建物に使われていた建材や設備は再利用などはせずそのまま処分するため、傷や破損などを気にせず解体できることから作業がスムーズに進みやすく、工事にかかる期間も一般的な木造住宅なら二週間程度と比較的短くなります。
建て替えは解体後の地盤調査で地盤工事が必要だと判明した場合などを除くと追加工事が発生することがほとんどないため、開始から完了までのスケジュールを立てやすいと言えます。

リフォームの解体工事

リフォームは既存住宅を残した状態で一部を改修・改築することです。そのため、解体するのはリフォームを行う範囲だけとなります。小規模なリフォームであれば解体工事の範囲も小規模となるため家に住んだまま工事を行うことができます。
家全体をリフォームする「フルリフォーム」や「スケルトンリフォーム」「リノベーション」は家全体に対して解体工事を行いますが、基礎は解体せずに残し、建材や設備など使用できるものは処分せず再利用します。
そのため、解体工事にかかる期間は建て替えの解体工事と基本的には変わらないものの、建材や設備を傷つけたりしないよう丁寧に行う必要があることから建て替えの解体工事よりも時間がかかる傾向があります。
フルリフォームやリノベーションは建材や設備を再利用するため建築費用を抑えやすい一方、再利用する部分に問題が見つかった場合は補修工事を行う必要があるため、解体だけではなく全体的に工期が長引きやすく、建て替えに比べるとスケジュールを立てにくいという特徴があります。

まとめ

建て替えとリフォームの解体工事の大きな違いは、全てを完全に撤去するか一部を残して再利用するかの違いといえます。
しかし、完全に撤去するために解体する場合と再利用を前提に解体する場合では工事の方法に違いがあり、その違いからリフォームの解体工事の方が時間がかかりやすい傾向があるといった違いに繋がっています。
建て替えとリフォームのどちらが適しているか、どちらがお得かは既存住宅の状態などによります。建て替えかリフォームかで悩んだときは、建築士などの専門家に相談してみるとよいでしょう。

 

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