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古いマンションだから仕方ない?マンションでできる、結露対策リフォーム4つ。

マンションは建物の大きさに対して窓が少ないため、一戸建てに比べると結露が発生しやすいといわれており、冬はもちろん梅雨の時期や夏でも結露を起こすことがあります。

湿度が高く外気と室内に温度差があるときに発生する結露。対策するためには断熱性と換気をよくすることが重要となりますが、管理規約などによる制限が多いマンションでできる結露対策リフォームにはどのようなものがあるのでしょうか。

インナーサッシを取り付ける

インナーサッシとは「内窓」や「二重窓」と呼ばれる、屋内側につけるもう一つの窓のことです。窓を二重にすることで屋内の空気が外気の影響を直接受けるのを防ぐことができるため結露が起こりにくくなります。

分譲マンションは、部屋を購入した人が所有権を持つ「専有部分」と、建物オーナーが所有権を持つ「共有部分」があり、住人がリフォームを行うことができるのは、専有部分である玄関ドアや壁、窓の内側のみとなります。インナーサッシであれば専有部分のみの工事となるので、問題なく設置が可能です。

ペアガラスに交換する

熱伝導率が低いガス層を二枚のガラスで挟み、一つのサッシにおさめたペアガラスは、一般的なシングルガラスよりも断熱性に優れ、結露が起こりにくいという特徴があります。

ただし、ガラス部分は結露しにくくなっても、サッシ部分がアルミだとサッシに結露が発生することがあります。よりしっかり結露対策をするためには樹脂のサッシに交換する必要がありますが、マンションでは屋内側のサッシを交換することができても屋外側のサッシは交換できないというケースが多いため、サッシを交換するときは注意が必要です。

また、サッシの厚みなどによっては窓枠ごと交換しなければならないことがありますが、マンションでは窓枠を交換するのは難しいため、ペアガラスを設置できない可能性があります。

断熱リフォーム

マンションでは窓だけではなく、壁に結露が起こることもあります。壁の結露は断熱材の吹付や断熱ボードの貼り付けなどの断熱リフォームで対策しましょう。

室内窓で換気をよくする

特定の部屋だけ湿度が高く結露が起こるといった場合、仕切り壁に室内窓をつけて換気をよくすることで結露が起こりにくくなります。

ただし、構造上の関係で窓を設置できないことがあるため、室内窓を設置する場合は事前に確認しておく必要があります。

まとめ

マンションのリフォームは専有部分であれば基本的に自由ですが、管理規約によって内容に制限が掛けられている場合があります。内窓の設置や断熱リフォームは問題ないことがほとんどですが、ペアガラスやサッシの交換、室内窓の設置はできないことがあるため、事前に管理規約を確認するとともに、業者と相談しながら自分に合った結露対策リフォームを選ぶとよいでしょう。

 

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