リノベーションでウォークスルークローゼットを設ける際の4つのメリットと重要な注意点
「ウォークスルークローゼットってウォークインタイプとどう違うの?」「ウォークスルークローゼットにしたときのデメリットは?」といった疑問をお持ちの方も多いでしょう。リノベーションを検討している際に、この2つのクローゼットの違いが気になるのは当然のことです。
ウォークスルークローゼットは、二つの出入口を持ち、通り抜けができるという機能を最大限に活かすことで、生活動線が便利になります。リビングや寝室、玄関との接続をスムーズにすることができ、日常生活を効率化する重要なアイテムとして注目されています。
本記事では、ウォークスルークローゼットの基本的な機能から、リノベーション時の費用、配置のメリット、そして注意すべきポイントまで詳しくご紹介します。ぜひ、間取り計画の参考にしてください。
1. ウォークスルークローゼットの基礎知識
まずは、ウォークスルークローゼットについて、その基本的な知識を確認していきましょう。
1-1. ウォークスルークローゼットとは?
ウォークスルークローゼットとは、クローゼットの中を通り抜けられる収納スペースです。特徴は、通常のクローゼットと異なり出入口が2つあることです。これにより、廊下や部屋を繋ぐ機能を持たせることができ、部屋をまたぐように効率的な動線が作れます。
通常のクローゼットが収納のみを目的としているのに対し、ウォークスルークローゼットは収納と動線確保を両立させるため、通路や廊下の代わりに使うことができるのが特徴です。
1-2. ウォークインクローゼットとの違い
ウォークインクローゼットとウォークスルークローゼットの違いは、出入口の数にあります。
- ウォークインクローゼットは、1つの出入口から入って収納するスペースです。基本的にクローゼットとしての機能のみを持ち、通り抜けはできません。
- ウォークスルークローゼットは、2つの出入口を持ち、通り抜けが可能。つまり、クローゼットの中を通って別の部屋や廊下に行ける仕様となっています。
ウォークスルークローゼットは、その通り抜け機能によって、家全体の動線を効率化させることができるのです。
1-3. リノベーション費用の相場
ウォークスルークローゼットを設置するリノベーション費用は、20万~50万円が一般的な相場です。
設置する場所や広さ、棚やドアなどのカスタマイズによって費用は変動します。既存の部屋を活用する場合と、新たにスペースを作り直す場合でも費用に差が出るので、予算に合わせたプランを考えることが重要です。
2. ウォークスルークローゼットの4つのメリット
ウォークスルークローゼットの最大のメリットは、通り抜けできることによる動線の効率化ですが、それ以外にも多くのメリットがあります。以下、主な4つのメリットをご紹介します。
2-1. スペースを有効活用できる
ウォークスルークローゼットは、収納スペースと通路の機能を兼ね備えているため、限られたスペースを効率的に活用できます。収納が足りない小さな家やコンパクトなマンションでも、ウォークスルークローゼットを配置することで、収納力と動線を両立させることが可能です。
また、部屋と部屋を繋ぐ形で配置すれば、実際の面積以上に広がりを感じられる効果も期待できます。
2-2. 衣類に優しい収納環境
ウォークスルークローゼットは、風通しが良いため、衣類や物品を湿気やカビから守ることができます。収納スペースにゆとりがあるため、衣類が詰め込まれず、しっかりと換気できるのが特徴です。
これにより、衣類がカビたり匂いがこもったりすることを防ぎ、長期間快適に収納できる環境が整います。
2-3. 家事の効率化に役立つ
ウォークスルークローゼットを設けることで、家事の効率化が図れます。特に、洗濯物の収納に関しては、各部屋のクローゼットを回る必要がなく、一か所で全ての衣類を片付けられるため、家事の時間短縮につながります。
さらに、家族全員の衣類を一括して管理できるため、日常的な片付けや整理整頓が容易になります。
2-4. おしゃれな収納スペースを作れる
ウォークスルークローゼットは、パイプハンガーや棚、引き出しなどを自由にレイアウトして、おしゃれなディスプレイ空間に仕上げることもできます。開放感のあるオープンな収納にすれば、見た目も美しく、衣類の取り出しやすさも向上します。
視覚的に整理された空間を作ることで、毎日のコーディネートもスムーズに行えるでしょう。
3. ウォークスルークローゼットを設置する際の重要な注意点
ウォークスルークローゼットには多くのメリットがありますが、設置する際にはいくつかの注意点もあります。適切な配置や設計を行わなければ、期待していた効果が得られないこともあります。
3-1. 配置場所の慎重な選定
ウォークスルークローゼットは、生活動線に直接影響を与えるため、設置場所の選定が重要です。配置によっては動線が悪くなったり、クローゼットが無駄に広く感じられたりすることもあります。
また、水回りの近くに配置する場合は、湿気対策が重要です。キッチンやバスルームからの湿気がこもらないように、換気の対策をしっかりと行いましょう。
3-2. 効果的な収納計画
ウォークスルークローゼットを設置する際は、通路スペースと収納スペースのバランスをしっかりと考慮する必要があります。通路が広すぎると収納力が減少し、狭すぎると動線が悪化してしまうため、適切な設計が重要です。
クローゼット内に配置する棚やハンガーの数、収納するものの種類に応じた設計を心掛けましょう。
4. ウォークスルークローゼットを設ける際のおすすめレイアウト
ウォークスルークローゼットは、設置場所や間取りによって使い勝手が変わります。ここでは、具体的なレイアウト例をいくつか紹介します。
4-1. 玄関~リビングの間に配置
玄関からリビングへ向かう動線にウォークスルークローゼットを配置することで、帰宅後すぐに衣類や靴を整理できるシューズクロークとしても活用できます。外で使う物をリビングに持ち込まずに済むため、部屋を常に清潔に保てます。
4-2. 寝室~リビングの間に配置
寝室とリビングの間に設置することで、朝の身支度がスムーズになります。起床後すぐに衣類を取り出し、リビングで朝食を取るまでの動線が短くなり、時間の節約にもなります。
4-3. キッチン~洗面所・バスルームの間に配置
洗濯物を管理しやすくするため、キッチンから洗面所・バスルームへの動線にウォークスルークローゼットを配置するのもおすすめです。家事を効率化し、日々の洗濯作業が楽になります。
まとめ
ウォークスルークローゼットをリノベーションで設置することは、生活動線を効率化し、収納力を最大限に活かす優れた選択肢です。特に、限られたスペースを有効活用したい方や、毎日の家事を効率化したい方にはおすすめのアイデアです。
設置場所や設計に注意しながら、自分のライフスタイルに合わせたレイアウトを考えることで、より快適な住まいを実現できます。リノベーションの際は、ぜひウォークスルークローゼットを検討してみてください。