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どこまで対応できる?マンションでできるバリアフリーリフォームについて

マンションのバリアフリー化

高齢化社会が進む現在、高齢者が住みやすい住宅環境を整えるバリアフリーリフォームが人気を集めています。
バリアフリーリフォームには「段差解消」「手すりの設置」「引き戸への変更」「廊下幅や間口の拡張」「すべりにくい床材に変更」などがあり、一戸建てであればほとんど制限もなく行うことができます。
しかし、マンションはリフォームできる範囲や内容に制限があるため、バリアフリー化したいと思っても難しいケースが少なくありません。
今回は、マンションでできるバリアフリーリフォームについてご紹介します。

 

手すり設置やドアの変更は可能なことが多い

マンションでできるリフォームの内容はマンション規約によって定められており、どの程度のリフォームであれば可能かはマンションによって異なります。
一般的に、内装のリフォームは比較的自由度が高く、ドアの変更や床材の変更は可能であるケースが多いようです。
ただし、床を変更する場合は一定の防音性能を備えていることが条件であったり、開き戸を引き戸に変更できなかったりすることもあるので注意が必要です。
引き戸に変更できない場合は、開き戸を折れ戸に変える、ドアノブを開閉がしやすいタイプに変えるなどするとよいでしょう。
また、手すりの設置も比較的自由なことが多いようですが、設置できる壁が限られていることもありますので確認が必要です。

 

間口拡張や部屋の拡張は難しい

共用部分と専有部分の両方にかかる玄関部分はリフォームが難しく、間口拡張やドアタイプ変更などが出来ない可能性があります。
また、専有部分である室内においても壁の撤去や間取り変更などが制限されているケースが多いので、間口や廊下幅の拡張、トイレや浴室の床面積拡張などは難しいかもしれません。
廊下幅や床面積の拡張ができない場合、手すりを設置すると空間がさらに狭くなって不便を感じやすくなるので注意が必要です。

 

意外な課題が段差解消

マンションは浴室やトイレ、洗面所などの水回りに大きな段差が設けられていることがあります。この段差は床下に配管を通すために作られたものであるため、低くすることが難しく、段差の解消は困難とされています。
高くなっている方を下げるのではなく低い方の床を高くすることで解消できるケースもありますが、大規模なリフォームとなるため費用負担などが大きくなります。

まとめ

近年のマンションはバリアフリーリフォームを想定して作られていることも多く、大きな段差が出来ないよう配管を通したり、手すりを設置しやすい壁材を使っていたりします。
しかし、古いマンションはバリアフリー化を想定していないことが多く、いざリフォームしようとすると余分な費用が掛かってしまったり、リフォーム自体が困難だったりします。
バリアフリーリフォームをする前提でマンションを購入する場合は、マンション規約や構造を確認し、リフォーム可能かどうか確かめておきましょう。
また、想定しているリフォームができなくても別の方法でバリアフリーに近づけられることもありますので、マンションのバリアフリーリフォームを検討する場合は経験や実績が豊富で提案力のある業者に相談するとよいでしょう。

 

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