夏場の熱気対策など、風除室(玄関フード)を設置する際のポイント4つ。
風や雨、雪などから玄関周りを守る効果を持つ風除室は、北海道などの寒冷地はもちろん風が強い地域や台風の被害が多い地域など雪が少ない地域でも人気の設備です。玄関ドアなどの劣化を防ぐ効果もあるため、経済的にもメリットがある風除室ですが、実際に使ってみると不便に感じる点もあります。
風除室を設置するとき、どのようなポイントを意識すればよいでしょうか。
換気窓の設置
風除室を設置すると玄関周りが冷気や風に直接触れるのを防ぐことができるため、保温効果が高まって冬でも玄関周りを始めとする室内の気温が下がりにくくなります。
しかし、夏は熱気がこもって温室のような状態になるため、熱気対策をする必要があります。風除室には換気窓を設け、夏の熱気に備えましょう。
出入り口のタイプ
風除室の出入り口ドアには様々なタイプがありますが、大きく分けて下にレールがあるタイプとレールがないタイプがあります。
レールがあるタイプは片引き、両引き、引込みなどさまざまなタイプやサイズがあり、オプションも充実しています。レールでしっかりと固定されているため、風にも強いのが特徴です。
上部から吊り下げられた「ハンガー引き戸」とは下にレールがないため、車椅子やベビーカーを利用しているときに段差にぶつかったり、躓いたりする心配がありません。掃除が楽で、レールにたまった水が凍って開かなくなるといったトラブルもないため、特に寒い地域や高齢者、小さな子供がいる家庭に適しています。
地域や家族構成などにあったタイプを選ぶとよいでしょう。
網戸を設置する
夏の熱気対策として風除室の戸を開けておくというのもよい方法ですが、戸を開けたままにしておくと虫などが入ってくる可能性がります。網戸を設置しておくとよいでしょう。
必要に応じてオプションをつける
風除室を設置すると、風除室の中はややプライベート性が強い印象となるため、ドア周辺にあるポストやインターホンなどが使いづらくなる可能性があります。風除室内に入らなくても利用できるポストなどの設置が必要かもしれません。
また、風除室の入り口には鍵をつけることも可能です。防犯性を高めたい場合は検討してみてもよいでしょう。
まとめ
風除室を設置するときはメリットだけではなく、設置することでどのようなデメリットがあるか、使いにくくなる設備などはないかを検討しておきましょう。
特に夏の熱気対策は非常に重要なポイントなので、換気窓を設置するだけではなく、窓の開閉方式をどうするか、シェードなどを取り付ける必要があるかなども合わせて検討するとよいかもしれません。