二重窓のメリットとデメリットには何がある?リフォーム費用の相場はいくらくらい?
二重窓は屋内と屋外を隔てる窓とは別に、屋内側に設ける窓のことで「内窓」「インナーサッシ」「二重サッシ」などとも呼ばれます。外窓と内窓の間に空間ができることから断熱性や遮音性が高まるため、寒冷地の住宅などで多く利用されており、住宅の断熱機能への注目が高まる近年、二重窓の需要も高まっています。
しかし、どのようなものにもメリットとデメリットがあるように、メリットが多い二重窓にもデメリットがります。
二重窓のはどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。また、二重窓のリフォームにかかる費用はどの程度なのでしょうか。
二重窓のメリットとデメリット
二重窓のメリットは、なんといっても断熱性と遮音性の高さです。二枚のガラスの間にガスを封入するペアガラスに比べると外窓と内窓の間の空間が広いため、熱が伝わりにくく断熱性が高いといわれています。
また、単純にサッシが二重になることで自然と気密性がアップするため、遮音性もあがり外部の音が気になりにくい、中の音が漏れにくくプライバシー性が高まります。また、窓が二重になるため、防犯性も高くなるのもメリットです。
二重窓のデメリットはサッシが二重になるため、開け締めの操作の手間が二倍になるということです。
例えば、ペアガラスやトリプルガラスなどの場合はサッシが一枚だけなので開け閉めするのも一回だけで済みますが、二重窓にするとサッシが二枚になるため、開け閉めの動作を二回行う必要があります。
頻繁に開け閉めする窓の場合、開け閉めが面倒でストレスを感じたりするかもしれません。
また、サッシが二枚あるということはレールも二倍に増えるということですので、掃除の手間も増えてしまいます。部品交換などのメンテナンス回数が多くなるのもデメリットです。
また、室内側にサッシを一枚設置するため部屋が少し狭くなる、窓の周りにある程度のスペースが必要になるのもデメリットです。
リフォームの場合、「ふかし枠」と呼ばれる枠をつける必要があったり、カーテンボックスを撤去しなければならなかったり、床に段差ができるケースもあります。
リフォーム費用の相場
二重窓の設置リフォームは、窓の大きさや製品、設置場所の条件や付帯工事の有無などによって費用が大きく変わります。
一般的に、二重窓取り付けリフォームにかかる費用は、大きな掃き出し窓であれば8万~15万円程度ですが、マンションなどの場合は既存のサッシに新しいサッシをかぶせる「カバー工法」という方法で内窓を設置することになるため、さらに高額になります。
まとめ
二重窓を設置すると断熱性や遮音性などが向上し、冷暖房効率アップ、光熱費削減効果などを期待できますが、開け閉めや掃除、メンテナンスなどの手間が増えるといったデメリットもあります。
また、リフォームで設置する場合は、レールなどを新設しなければならないため費用が多くかかる傾向があります。
窓の大きさや開け閉めの頻度、求める性能などによっては二重窓ではなくペアガラスでよいというケースもありますので、ライフスタイルに照らし合わせてリフォーム計画を立てるとよいでしょう。