冬にもカビが生える…結露する原因とカビやすい場所の対策8つ
冬になると、「毎朝、窓がびっしょり」、「カーテンの裏がカビていた」──そんな経験はありませんか?
寒い季節は冷えた窓や壁に結露が発生し、換気も少なくなるため湿気がたまってカビが増えやすくなるのです。
この記事では、結露が発生する仕組みと、カビが生えやすい場所、そして今日からできる具体的な対策をわかりやすくご紹介します。
毎年悩まされる結露とカビを防いで、冬でも快適に過ごせる住まいを目指しましょう。

目次
冬に結露する原因
冬の室内で発生する結露は、暖かく湿った空気が冷たい面に触れることで起きます。
ガラスや金属のサッシ、北側の壁など、外気で冷やされた場所に室内の湿気が当たると、水滴が発生することを結露と言うのです。
寒い季節は暖房で温めた室内の空気を逃がさないように、自然と窓を閉め切りがちになるため、換気が減り湿気がこもりやすくなります。
加えて、室内干し・入浴・料理・加湿器の過剰運転など、生活の中でも多くの水蒸気が発生するため、断熱が不十分な家では、壁内部や金属部品などの冷たい部分で局所的な結露が起こりやすくなってしまうのです。
結露がカビに繋がる理由
結露は、室内の湿った空気が冷たい窓や壁に触れて水滴になる現象です。この水分が残ると湿度が上がり、カビが繁殖しやすい環境になります。
特に窓まわりや家具の裏など、乾きにくい場所ではカビが広がりやすく、放置すると悪臭や壁材の劣化にも繋がるため注意が必要です。
家でカビが生えやすい場所
窓・サッシ
窓ガラスやアルミサッシは表面温度が下がりやすく、朝には結露によって水がたまります。
カーテンの裏は空気が動かず湿気がこもりやすいため、黒カビの温床になりがちです。
北側外壁・出隅/入隅
日が当たらず温度が上がりにくいため、常に冷たい状態が続きます。
露点温度に達しやすく、壁紙の裏やコーナー部分にカビが生えやすくなってしまうのです。
押入れ・クローゼット・下駄箱
空気がこもりやすく、さらに外壁に面した収納では温度が下がりやすいです。
特に冬は湿った空気が逃げず、布団や衣類にカビが移ることもあります。
浴室・洗面・脱衣室
入浴時に大量の水蒸気が発生し、天井や壁の隅、換気扇周りに水滴が付着します。
乾燥が不十分なままだと、カビやぬめりが繁殖して広がっていきます。
キッチン(シンク・冷蔵庫)
調理の蒸気と温度差で結露が生じやすく、背面や床の角にカビが出るケースが多いです。
寝室の壁際・ベッド周り
就寝中の呼気や加湿器によって湿度が上がり、外の冷気が伝わりやすい壁の内側が冷えると結露が発生します。
壁紙の裏にカビが潜むこともあります。
今日からできるカビ対策8つ
カビの発生を完全に防ぐには断熱や換気の改善が理想ですが、まずは今すぐ取り入れられる一時的な対策をご紹介します。
試していく中で、住まいの状態を見極めるきっかけにもなります。
1. 朝の結露拭きと湿気を逃がす
起床後に窓の水滴を拭き取り、10分程度の換気を行います。
拭いたタオルをそのまま放置すると布にカビや菌が繁殖するため、すぐに乾かしましょう。
2. 換気扇を正しく使う
弱でも連続運転を基本にし、浴室は入浴後30分以上稼働させます。
フィルターにほこりが詰まると換気効率が落ちるため、1〜2か月に1回の清掃が効果的です。
3. 室内干しと加湿器の見直し
湿度は40〜60%が理想です。
加湿器は湿度計を確認しながら使用し、サーキュレーターを併用して早く乾かしましょう。
4. 窓の断熱
内窓(二重窓)を設置するとガラス面温度が上がり、結露を大幅に軽減することができます。
手軽に行う場合は断熱シートやすき間テープも効果的です。
5. 家具配置と通気性の確保
外壁側にぴったり家具を置くと、空気が滞留し冷えた面に湿気がたまりやすくなります。
家具は壁から5cm以上離し、押入れにはスノコや除湿剤を併用しましょう。
6. 暖房の使い方
こまめなON/OFFよりも弱連続運転の方が、部屋全体の温度を均一に保てます。
サーキュレーターで暖気を循環させると、天井付近と床の温度差も減って快適に過ごせます。
7. 浴室・洗面の防カビ習慣
入浴後は表面温度を下げて蒸気が再付着するのを防ぐために、冷水シャワーで壁面を冷やして水切りを行います。
その後30〜60分ほど換気扇を回すと、湿気をしっかり排出できます。
8. 発生後のカビ除去と再発防止
黒カビは素材に合ったカビ取り剤を選び、必ずマスク・手袋を着用して換気を行います。
原因(結露・換気・断熱)を改善しなければ再発するため、環境の見直しが必要です。
カビ対策で失敗しないためのポイント
カビは表面を拭き取るだけでは再発します。
どの場所に湿気がこもりやすいのかを確認し、原因を把握することが大切です。
湿気と温度差の関係を理解することで、より効果的な対策ができます。
家具や収納は壁から5cm以上離し、空気が循環できるようにします。
加湿器は自動制御機能付きのものを選び、湿度が高くなりすぎないように調整します。
住まい全体の湿気の流れを意識して管理することで、再発を防げます。
カビを根本から防ぐためのリフォーム
カビを一時的に取り除くだけでは、時間が経つと再び発生してしまいます。
根本的に防ぐには、住まい全体の温度差、湿気、空気の流れを整えるリフォームが効果的です。
断熱リフォーム
外壁・天井・床の断熱材を強化し、内窓や樹脂サッシを採用して室内表面の温度を上げます。
これにより結露を抑え、カビの発生源となる冷たい面を減らせます。
防カビ塗装・内装リフォーム
リフォーム時に防カビ仕様の壁紙や塗料を使うことで、長期間カビの発生を抑制できます。
また、施工前に下地のカビ菌を除去し、湿気がこもる部分には通気層を設けるとより効果的です。
補助金を活用して断熱リフォームをお得に
断熱リフォームを検討する際、国が推進する先進的窓リノベや住宅エコリフォームなどの補助金制度を利用して、リフォーム費用の一部を支援してもらえるチャンスがあります。
例えば、既存の単板ガラスを高性能な断熱窓に交換すると、最大で200万円の補助を受けられるケースもあるのです。
札幌市で「冬の結露をなくしたい」「費用を抑えたい」とお考えの方や詳細を知りたい方は、補助金の対象や申請期限には条件がありますので、こちらの記事も合わせてご覧ください。
先進的窓リノベ2025事業│補助金でお得に窓リフォーム
札幌市住宅エコリフォーム補助金│リフォーム補助金申請代行サービス
まとめ
冬に結露が起こる主な原因は、室内外の温度差・換気不足・断熱不足です。
この結露が残ることで湿度が上がり、特に窓まわり・北側の壁・押入れ・浴室などの湿気がこもる場所でカビが発生しやすくなります。
日々の換気や結露対策を続けながら、必要に応じて断熱や換気設備の改善を行うことが、カビを防ぐ最も確実な方法です。
札幌の戸建て・マンションのリフォームを行っているリフォーミヤでは、断熱・気密・換気のバランスを考えた施工で、結露やカビの根本改善をサポートいたします。
ぜひご相談ください。
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