中古住宅の現地見学会で注意するポイントを教えてください。
間取りや日当たり以外にも見ておきたい
中古住宅の現地見学や内覧では、間取りや立地条件、収納の広さ、日当たりなど確認しておきたいことがたくさんあります。そのため、いざ見学に行くとどこを見ればよいかわからず、購入してから・住み始めてから問題が見つかって後悔するということもあります。
今回は、購入後や入居後に後悔しないようにするには、どのようなポイントに注意すればよいかご紹介します。
電気・ガス・水道の確認
電気・ガス・水道は生活をするために必要なものです。使用できないと生活に支障が出るだけではなく、場合によっては火事などの原因となることがあるため、問題なく使用できるかどうか確認しておきましょう。
空き家の場合、元栓を閉めているなどが理由ですぐに確認できないことがありますので、見学に行く前に確認ができるかどうか問い合わせておき、確認できる状態にしてもらいましょう。
電気やガスが問題なく供給されるか、水道の水圧はどのくらいか、ガスは都市ガス化プロパンガスか、問題がある場合何が原因で起こっているかを確認するとよいでしょう。
床や壁、天井の状態や防音性
床や壁、天井が破損していないか、カビが生えていないか、浮いたりシミができていないかも確認しておきましょう。特に、壁や天井のシミは雨漏りや水漏れがあったことのサインですので注意したいポイントです。
建具の状態
ドアや襖、窓などの建具をスムーズに開閉できるか、きっちり閉めることができるか、閉めたあと勝手に開いたりしないかも確認しておきましょう。
開け閉めするときに引っかかる感じがする場合、部品の劣化が原因であれば交換やメンテナンスで解消することができますが、家屋が傾いている場合や家屋が歪んでいる場合は交換やメンテナンスでは解消できません。
家屋の傾きや歪みが大きくなるとドアや窓をきっちり閉められず隙間ができる、閉めても勝手に開いてしまうといったことが起こります。
外壁や屋根の状態
外壁や基礎部分に大きなヒビが入っていないか、継ぎ目のコーキングがはげ落ちていないか、大きな傷がないかを確認しましょう。外壁のヒビは雨漏り、基礎部分のヒビは床や柱の歪みを起こしている可能性があります。細いヒビであれば問題ないことが多いですが、幅が0.3mm以上あるヒビは注意が必要です。
また、屋根に大きな傷がついていないか、瓦などがずれていないか、軒がたわんでいないか、雨どいが壊れていないかなどもチェックしましょう。
リフォーム可能な範囲を確認する
中古住宅を購入して大々的なリフォームを行う計画をしている場合、予想しているリフォームができるかどうかを確認する必要があります。
一戸建ての場合、工法や構造上の関係、法的な規制などでリフォームできる範囲が限られることがあります。
また、マンションはマンション規約によってリフォームに制限がかけられています。事前にマンション規約を確認しておきましょう。
まとめ
中古住宅の見学会では見るべきポイントがたくさんあります。見学に行く前にあらかじめチェックリストなどを作っておくと見落としを防ぐことができます。
また、大規模なリノベーションやリフォームを考えている場合は施工業者など専門家も同行していると、どのようなリノベーションやリフォームが可能かその場で判断してもらうことができます。