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札幌市などの寒冷地で快適に暮らすための新築住宅の暖房選びのポイント3つ。

暖房は必須アイテム

気温が下がる冬の必須アイテムと言えば部屋を暖めて快適な環境を作る暖房器具ですが、北海道などの寒冷地では、温暖な地域よりも高性能・高機能な暖房器具が求められます。
暖房には様々な種類があり、使用する燃料やコスト、暖房効率などにそれぞれ大きな違いがあります。
暖房を選ぶときはどのようなポイントに注目すればよいのでしょうか。

 

燃料の種類と確保

寒さが厳しい寒冷地では長時間・長期間にわたって暖房を使用するため、燃料を確保しやすいかは非常に重要なポイントです。
暖房に使う燃料には「電気」「ガス」「石油」「薪や炭など」があります。
電気・ガスは各家庭に供給されているため簡単に確保することができます。燃料を持ち運んだり自分で貯蔵したりする必要がないので身体的な負担がかからず手軽に利用できます。ただし、災害時などは供給がストップして使用できなくなる可能性がある点に注意が必要です。
一方、石油や薪、炭といった燃料は自分で確保・貯蔵する必要があります。雪の中徒歩や車で買いに行かねばならない、購入のために長時間も待たなくてはならないといった可能性があるほか、一冬分の燃料を貯蔵するために膨大なスペースが必要だったり、重いものを持ち運びしなくてはならなかったりします。しかし、燃料をストックしておけるため災害にも強いという安心感があります。
暖房の燃料によって利便性や必要な手間、メリット・デメリットが異なります。周辺環境やライフスタイルに合わせて自分に合った燃料の暖房を選ぶとよいでしょう。

導入・維持のコスト

暖房を導入する際のコストはもちろん、メンテナンス費用や燃料費といった維持コストにも注意が必要です。特に、暖房器具の使用時間が長い寒冷地では燃料費がかさみやすいため維持コストに重点を置いて暖房を比較するとよいでしょう。
また、維持コストを比較する際は、一部屋だけではなく家全体で考える、床暖房と石油ファンヒーターなど異なる器具を組み合わせた場合と全館空調を比較するというように、様々なパターンで考えてみることも大切です。

機器ごとの特徴

エアコンの暖房は空気を汚さず、自分で燃料を確保する必要がないため手軽ですが、電気を使うため光熱費がかさみやすい、空気が乾燥しやすい、足元が冷えやすいといった特徴があります。
薪ストーブや石油ストーブなどはエアコンよりも空気が温まりやすく、ストーブの構造によってはお湯を沸かしたり鍋を置いて調理に使ったりできます。一方、空気が汚れやすい、自分で燃料を確保しなければならない、火事ややけどのリスクがあります。
全館空調は家全体の温度を一定に保てるため、温度差が激しいことで起こるヒートショックの防止になりますが、他の暖房に比べると導入コストが高く、各部屋ごとの温度調節もできません。
このように、暖房にはそれぞれ異なる特徴があり、メリットやデメリット、リスクなどに差があります。用途や目的などに合った暖房を選びましょう。

まとめ

暖房を選ぶ際は、導入・維持コストや燃料確保のしやすさ、機器ごとの特徴を見比べて自分に合った危機を選ぶことが重要になりますが、「どの暖房を選ぶか」と同じくらい「どのような環境で使うか」も重要となります。
気密性や断熱性が低い住宅ではどのような暖房を使っても部屋は暖まりにくく、暖めてもすぐに冷えてしまうため燃料費もかさんでしまいます。
新築住宅ではどの暖房を選ぶかを検討するのはもちろん、暖房を活かす性能を備えた家づくりも意識するとよいでしょう。

 

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