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国のリフォーム補助金制度、「高性能建材による住宅の断熱リフォーム支援事業(断熱リノベ)」とは?

近年、高断熱・高気密など高性能な住宅建築に関わる補助金制度が注目されています。そんなさ中、省エネリフォームを促進する補助金制度として誕生したのが、環境省の「高性能建材による住宅の断熱リフォーム支援事業(断熱リノベ)」です。

今回は、具体的にどのような事業なのかをご紹介します。

断熱改修や蓄電設備の導入を支援

「高性能建材による住宅の断熱リフォーム支援事業」は既存の住宅に対し、断熱材やガラス、窓といった高性能建材を使用した、一定の省エネ効果が見込めるリフォーム・リノベーションに対する補助制度です。

補助対象となるのは、高性能建材として登録された断熱材、ガラス、窓を使った居室や居間のリフォームと、家庭用蓄電システム、家庭用蓄熱設備等の設置です。

対象となる住宅および申請者

「高性能建材による住宅の断熱リフォーム支援事業」の補助対象となるのは、申請者である個人が所有または所有を予定している居住用一戸建住宅と集合住宅(専有部分)で、賃貸物件やセカンドハウス、オフィスやホテル、寮や社宅は対象になりません。また、リフォームに対する補助金制度なので新築住宅には適用できません。

集合住宅の管理組合等の代表者が申請者となって集合住宅全体を対象とすることもできます。この場合、集合住宅の全戸の改修と、改修する住戸に常時居住する住民がいることが原則となりますが、管理組合総会などで決議し、議事録などの説明資料を提出することで全戸改修でなくても対象になります。共用部分の改修は管理規約などで共用部と確認できることが条件です。

店舗併用住宅の場合、光熱費が店舗部分と居住する部分とで分けて管理できることと、断熱工事が区分できることが必要となります。

補助金額と交付要件

補助金の対象となるのは大きく分けて「高性能建材」「家庭用蓄電システム」「家庭用蓄熱設備」の三つですが、このうち「家庭用蓄電システム」と「家庭用蓄熱設備」は一戸建てのみ対象となっています。

 

【高性能建材】

補助金額は補助対象経費の1/3以内です。補助金上限額は、一戸建ての場合は120万円/戸、集合住宅は15万円/戸となっています。

また、窓のみの改修も補助対象となりますが、窓のみの改修の場合は一戸建ての補助金上限額が120万円/戸から、40万円/戸となるので、注意してください。

 

【家庭用蓄電設備】

戸建住宅の断熱改修と同時に導入する場合にのみ補助対象となります。

補助金額は家庭用蓄電システムの購入経費の1/3以内で、補助金上限額は2万円/kWhか20万円のいずれか低い方です。

 

【家庭用蓄熱設備】

戸建住宅の断熱改修と同時に導入する場合にのみ補助対象となります。

補助金額は家庭用蓄熱設備の購入経費および設置工事費の1/3以内で、補助金上限額は5万円です。

まとめ

高性能建材による住宅の断熱リフォーム支援事業の補助金額や補助対象、交付要件は変更になる可能性があります。利用を検討する際は補助対象となる建材の種類や公募スケジュールなどと合わせて確認し、業者と相談しながらリフォーム計画を進めていきましょう。

 

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