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札幌など寒冷地に最適!冷たい冬でも暖かく過ごすためのリフォームポイント

北海道のような寒冷地で冬を快適に過ごすためには、リフォームでの工夫が欠かせません。寒さが厳しい地域では、温暖な地域とは異なる対策が必要です。特に高気密・高断熱仕様や暖房効率を上げることが重要です。本記事では、札幌をはじめとした寒冷地で快適に冬を過ごすためのリフォームのポイントについて詳しく解説します。

 

1. 寒冷地リフォームの基本的な注意点

寒冷地では、寒さ対策が住まいづくりの最優先事項となります。まずは、寒冷地で特に気をつけたいポイントをいくつかご紹介します。

1-1. 高気密・高断熱の重要性

寒冷地で冬を快適に過ごすためには、高気密・高断熱仕様の住宅が不可欠です。外気の冷たさが室内に入り込まないようにするためには、窓やドアなど開口部に高気密サッシを採用し、隙間風を徹底的に防ぎます。また、天井・壁・床下に断熱材をしっかりと施工することで、建物全体の断熱性能を高め、暖房効率を上げます。

高気密・高断熱にすることで、以下の効果が期待できます。

  • 暖房費の節約:室内の暖かさを外に逃がさないため、暖房効率が上がり光熱費が抑えられます。
  • ヒートショック防止:室内の温度差が少なくなることで、温度変化による健康被害を防ぎます。

1-2. 適切な換気システムの導入

高気密の住宅では、換気が重要です。室内の空気がこもりやすいため、調理や喫煙で生じる生活臭や化学物質が蓄積されやすくなります。特に冬は室内にこもりがちで感染症が広がるリスクも高くなるため、効率的な換気システムが求められます。

24時間換気システム熱交換型換気システムを導入することで、室内の空気を清浄に保ちながら、室温を適切にキープできます。

1-3. 屋根の形状と積雪対策

寒冷地では、積雪が多くなるため屋根の形状が重要な役割を果たします。従来の急勾配な三角屋根は、雪をスムーズに滑り落とす効果がありましたが、近年はフラットルーフ(平らな屋根)も人気です。

フラットルーフの場合、雪下ろしの負担を軽減するために屋根ヒーターを設置することが一般的です。ヒーターで屋根の雪を溶かすことで、重い積雪が原因で屋根にかかる負荷を軽減し、落雪事故も防ぐことができます。ただし、ヒーターは電力や燃料を使用するため光熱費や燃料代がかかる点は注意が必要です。

1-4. 床下断熱の徹底

床下から冷気が入り込むことを防ぐために、床下断熱も重要です。特に寒冷地では、床下からの冷えが大きな問題となるため、しっかりとした断熱施工が求められます。断熱材を効果的に配置し、寒さの侵入を防ぐことで、冬でも暖かく快適に過ごせます。

2. 北海道でも暖かく快適な家にするポイント

寒冷地で家の断熱性能を高めることはもちろん重要ですが、それに加えてさらに快適に過ごすための工夫があります。ここでは、プラスαのリフォームポイントをご紹介します。

2-1. 全館空調システムの導入

寒冷地で特に効果的なのが全館空調システムです。全館空調システムは、家全体を均一な温度に保つことができるため、部屋ごとの温度差をなくし、ヒートショックのリスクを軽減します。

また、暖房効率が良いため、省エネ効果も期待できます。常に室内を一定の温度に保つことで、エアコンの使用を最小限に抑え、長期的な光熱費の節約につながります。

2-2. 暖房効率の高い間取り

建物の暖房効率を上げるためには、間取りの工夫も欠かせません。広々とした吹き抜けや大空間は暖房効率が悪くなりやすいため、立方体に近いシンプルな間取りを採用するのがおすすめです。

また、窓の配置にも気を配りましょう。南側に大きな窓を設置することで日中の自然光を最大限に取り込むことができ、室内の温度を保ちやすくなります。さらに、夕方には西日が差し込むよう西側にも窓を設けると、より暖かい空間を実現できます。

3. 寒冷地に適したおすすめの暖房設備

寒冷地では暖房設備も非常に重要です。ここでは、リノベーションでぜひ取り入れたいおすすめの暖房設備をいくつかご紹介します。

3-1. 床暖房

寒冷地では床暖房が特に効果的です。床から直接体を温めることで、部屋全体が効率的に暖まります。

床暖房には電気式温水式の2種類があります。

  • 電気式床暖房:床下の熱源を電気で温めます。即効性があり、短時間で床が暖まるのが特徴ですが、電気代がやや高くなることがあります。
  • 温水式床暖房:温水を循環させて床を温める方式です。部屋全体がじんわりと暖まり、乾燥を防ぐ効果もありますが、温まるまでに時間がかかる点がデメリットです。

3-2. セントラルヒーティング

セントラルヒーティングは、建物全体を均一に暖めるシステムで、特に寒冷地での需要が高まっています。1箇所の熱源から各部屋に暖房を供給するため、家全体が一定の温度に保たれ、快適な住環境が得られます。

温風を使わないため、乾燥しにくく、小さなお子様や高齢者がいる家庭でも安心して利用できるのがメリットです。

3-3. エコブレス

エコブレスは、外気を積極的に取り入れながら建物全体の温度調整を行う、効率的な暖房システムです。自然体流を利用して部屋ごとの温度ムラを抑えることができ、PM2.5などの外気汚染物質を遮断する効果もあります。

気密性が高い建物に適しており、寒冷地での快適な暮らしを実現するための優れたシステムです。

まとめ

寒冷地で冬を暖かく過ごすためには、高気密・高断熱効率的な暖房設備が欠かせません。断熱性能を高めることで、暖房効率が向上し、光熱費の節約にもつながります。また、全館空調や床暖房、セントラルヒーティングなど、最新の暖房システムを取り入れることで、家全体を快適に保つことができます。

当社では、寒冷地に最適なリノベーションプランを提案しています。札幌など寒さの厳しい地域でも快適に暮らせる家づくりをサポートしますので、ぜひご相談ください。

 

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