家が傾いている気がする…チェック方法と考えられる原因・対処法を解説
「なんだか床が傾いているような…」「家具が少しズレている気がする」
暮らしの中でそんな違和感を覚えたことはありませんか?
家の傾きは目に見えて急に現れるものではなく、日常の中でふとしたきっかけで気づくことが多いものです。「気のせい」で済ませず、早めに確認することが大切です。
目次
自分でできる簡単チェック
まずは身の回りでできるセルフチェックを試してみましょう。
手軽な方法として、ゴルフボールなどを床に置いてみるというものがあります。
ゆっくりと床に置いたボールが自然に転がるようであれば、床が傾いている可能性があります。
ただし、ボールが転がったからといって、必ずしも床が傾いているとは限りません。特に、ビー玉を転がすことをイメージされる方も多いかと思いますが、ビー玉は基準値内のわずかな傾きでも過敏に反応して転がってしまう可能性があるため、注意が必要です。
また、ドアや引き戸の建て付けが悪くなった、家具が片方に寄る、床がきしむといった現象も初期のサインです。
壁と天井の間に隙間ができていたり、壁に斜めのヒビがある場合も注意が必要です。
家が傾く原因とは?
住宅の傾きにはいくつかの原因が考えられます。
もっとも多いのは、地盤沈下や寒冷地で起こりやすい「凍上(とうじょう)」による基礎部分の沈み込みです。
ほかにも、シロアリなどによる土台の腐食や、経年劣化による柱の歪み、過去の増改築による構造バランスの変化なども傾きの要因になります。
放置するリスク
傾きをそのままにしておくと、生活上の不便だけでなく、安全性・健康面にも影響が出てきます。
具体的には、建具の開閉がしづらくなったり、家具の転倒リスクが高まるほか、建物の歪みが進行すると地震時の倒壊リスクが増大します。
さらに、傾いた床の上で長期間生活することで、体は無意識のうちにその傾きに適応しようとします。これにより、肩こり、腰痛、頭痛、めまいといった身体の不調につながったり、無意識の不快感から睡眠が浅くなるといった健康被害が生じる可能性もあります。
一般的に、傾きについては1メートルにつき3ミリ(3/1,000)で違和感を覚え、6ミリで傾いてることに気づき、1センチで苦痛を感じるという指標があります。
また、床の傾きは建物の資産価値低下にも直結します。そのため、異変を感じたら早めに専門家へ確認を依頼することが大切です。
対処法と相談の流れ
傾きが疑われる場合は、まず住宅のプロによる「建物診断(インスペクション)」を受けるのがおすすめです。傾きの程度に応じて、床のレベル調整や基礎補強といった対処が必要になる場合もあります。
対処法ごとの費用目安
- 軽度の傾き: 床の高さを調整する「床レベル補正」や、内装の修復で対応可能。
⇒ 数十万円〜80万円程度の工事で済むこともあります。
-
基礎の沈下が原因: 沈下修正工法(薬液注入や鋼管杭)で基礎を持ち上げ、水平に戻す必要あり。
⇒ 工事規模により200万円〜800万円以上ほどかかる場合もあります。
特に地盤の状態や工法によって価格に差が出ます。
-
構造材の劣化: 土台や柱の補強・交換が必要になるケースも。
⇒ 状況次第で費用は大きく変動します。
土台や柱の一部交換で30~50万程度、複数箇所の交換や土台の構造補強も伴う場合は100万円〜500万円程度。基礎沈下と構造材の広範囲な劣化が同時に発生している場合は、300万円〜800万円以上と、大掛かりなリフォームになることも珍しくありません。
専門知識が求められるため、経験豊富なリフォーム会社や工務店に相談することが安心につながります。
まとめ
家の傾きは、初期のうちなら対処もしやすく、暮らしへの影響も最小限に抑えられます。
「ちょっと変かも」と感じたら、まずは自分で確認し、必要に応じて専門家に相談することが大切です。
安心して暮らし続けるためにも、住まいの“違和感”は見逃さないようにしましょう。
リフォーミヤでは、札幌市近郊のお客様の暮らしに寄り添いながら、ご要望に合わせたリフォームをご提案しています。
「うちも見直してみようかな」と感じたら、まずは小さなお悩みからでも、お気軽にご相談ください。
リフォームをお考えの方へ
今のお住まいについて、何かお悩みやご相談されたいことはございますか?
お見積り希望など、どんなことでもお問い合わせください。
リフォームのプロフェッショナルである当社担当者が、分かりやすく回答致します。
対面でのご相談(スタッフが訪問します)や、オンライン相談(ZOOMやラインを使ったご相談)のご予約も承っております。電話・LINE・メールでもお問合せ可能です。
リフォーム対応地域
札幌市、札幌市近郊
(小樽市・石狩市・江別市・北広島市)
電話でご相談・お問い合わせ
電話受付 011-890-1024
受付時間 9:00~17:00 / 土日祝休
LINEでご相談・お問い合わせ
メールでご相談・お問い合わせ