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北海道など寒冷地の家の特徴とは?冬を快適に過ごすためのポイント4つ

北海道の冬は長く、氷点下の日も多くなります。札幌をはじめとする寒冷地では、住宅の造りや設備も本州とは違っていて、寒さ・結露・雪の重みといった悩みがつきものです。


この記事では、北海道特有の住宅の特徴について触れながら、実際に悩みやすい住まいトラブル、そして冬を快適に過ごすためのリフォームポイントをご紹介します。

 

北海道の家の特徴とは

雪が一晩で数十センチ積もるほどの雪が降る北海道では、厳しい寒さや積雪による被害を防ぐための工夫が欠かせません。

平らな屋根「フラットルーフ」

フラットルーフ

 

北海道や札幌近郊では、雪の多い地域特有の平らな屋根が多く見られます。フラットルーフ式やスノーダクト式が主流で、雪の重みに耐えられるよう設計されています(積雪対策)。

 

フラットルーフ式(陸屋根)

無落雪屋根のひとつで、傾斜がほとんどないフラットな形をした屋根のことです。以前は「へ」の字のような三角屋根が主流でしたが、雪が滑り落ちて事故や隣の家への被害が起きやすいという問題がありました。
そこで落雪を解消するために、都市部では雪を屋根の上にためておける平らな屋根(フラットルーフ)を導入する住宅が増えました。重みに耐えられるよう、構造をしっかりと強化して作られています。

 

ただ、雪解け水が流れにくいので、排水口が凍ると雨漏りの原因になることがあります。定期的な点検や防水メンテナンスが必要です。

 

スノーダクト式

フラットルーフの一種で、屋根の中央や一部に排水用の溝(ダクト)を作った屋根です。
屋根の上に積もった雪が溶けると水がその溝に流れ、配管を通って外へ排水されるため、雪を落とさず安全に処理できます。
その反面、ダクトや排水口が凍ると水があふれて漏水するおそれがあるため、融雪ヒーターを合わせて活用したり、定期的なメンテナンスが必要です。

風除室の設置

玄関の周りをガラスで囲んだ「風除室」が設置されている家が多く見られます。これは冷気や雪の侵入を防ぐためで、玄関の床が凍るのを防ぐと同時に、荷物置き場や除雪用品の保管場所としても活用されています。

窓はペアガラスやトリプルガラス

寒い地域の住宅では、複層ガラスのペアガラス・トリプルガラスが一般的です。
昔は内側と外側にそれぞれ窓をつける「二重窓」が主流でしたが、現在は熱伝導率の低い樹脂製サッシと気密性の高い複層ガラスを組み合わせた窓が多く採用されています。

 

ガラスとガラスの間には、空気や特殊なガス(アルゴンガスなど)が入っており、この層が”断熱材”のような役割を果たします。そのため、層が増えるほど外の冷気が伝わりにくくなり、室内のあたたかい空気も外に逃げにくくなる仕組みです。
また、結露の発生を抑えられるうえ、防音性も高まるため、生活の快適さを大きく左右します。

 

ペアガラスとトリプルガラスのメリット・デメリットや性能の違いについて知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

 

トリプルガラス、ペアガラス+二重窓のメリットとデメリット、断熱性能の違いは?

北海道・札幌の住宅で起きやすい冬のトラブル

結露とカビ

北海道の冬は外気温が氷点下まで下がるため、室内との温度差で結露が発生しやすくなります。
なかでも窓まわりや北側の壁、押入れの奥などは湿気がこもりやすく、放置するとカビや木材の腐食の原因になってしまいます。
特に断熱性能の低い窓や壁では、暖房しても表面温度が上がらず、結露が起きやすい傾向があります。

暖房効率の低下

北海道の住宅では、冬の光熱費の高さに悩む家庭も多くあります。古いサッシやドアから隙間風が入り、せっかくの暖気が逃げてしまうと、室内温度が安定せず暖房費が増えてしまいます。
特に築年数の古い住宅では、断熱材の劣化や窓の結露が原因で暖房効率が下がることもあります。

給湯・配管の凍結

札幌を含む北海道全域では、夜間の気温が-5℃以下になる日も多く、給湯管や外壁側の配管が凍るトラブルが頻発します。特に築20年以上の住宅では断熱が不十分な場合があり、凍結によって破裂や漏水が起こるケースも少なくありません。

屋根の雪庇・つらら被害

雪庇・つらら

 

屋根の上に積もった雪が昼間の暖気で溶け、夜間に再び凍ることで、軒先に大きな氷柱(つらら)や雪庇ができます。これが落下すると、人や車に危険が及ぶだけでなく、雨どいや外壁の破損にもつながります。

冬も快適に過ごすためのリフォーム対策

寒い地域の住宅で起きやすい冬のトラブルには、前述したとおり結露や凍結、雪庇などの問題が多くあります。
これらは「北海道の気候だから仕方ない」と思われがちですが、実は住宅の断熱性や設備を見直すことで大幅に改善できるケースがほとんどです。

断熱リフォーム

冬の結露・カビや配管の凍結は、外気の冷たさが室内側まで伝わる「熱橋(ヒートブリッジ)」が原因になることが多くあります。その対策として、家全体の断熱性能を高めて室温を安定させることが大切です。
具体的には、内窓(二重サッシ)の追加や、ペアガラス・トリプルガラスの導入、壁の断熱材の入れ替え、床下の断熱補強などが効果的です。こうした改修は、暖房効率を改善し光熱費の節約にも繋がります。

 

また、札幌市内では、省エネ目的のリフォームを対象とした補助金制度を活用できる場合もあります。対象工事や補助金額に関してはこちらの記事をご覧ください。

 

【2025年版】札幌市住宅エコリフォーム補助制度とは?

配管・給湯設備の凍結防止

給湯器や配管の凍結は、札幌の冬に多いトラブルのひとつです。設備を交換する際は、屋外型か屋内型かを確認し、寒冷地仕様になっているかも一緒に必ずチェックしましょう。
なかでも、外壁沿いを通る配管は断熱材で覆い、凍結防止ヒーター線を併用することで安全性が高まります。凍結の恐れがある日は、水を少しずつ流しておく「チョロ出し運転」も効果的です。

屋根リフォーム

屋根のスノーダクトが凍結すると、雪解け水が流れずに屋根材の腐食による損傷や漏水を引き起こします。
ダクト内や排水口の凍結を防ぐためには、防水シートの再施工や、スノーヒーティング(融雪ヒーター)の設置をしましょう。
近年では、雪庇防止ヒーターや雪止め金具の設置を希望する家庭も増えており、落雪による外壁・雨どいの破損防止にも効果的です。屋根の点検は春と秋の年2回行うのが理想です。

換気システム・暖房リフォーム

高断熱・高気密な住宅ほど、換気が不十分だと湿気や結露がこもりやすくなり、カビの発生に繋がります。そこで熱交換型の24時間換気システムを設けることで、あたたかい空気を逃さずに新鮮な外気を取り込むことができます。

寒冷地の暖房の種類と特徴

暖房設備も住宅の性能に合わせて見直すことが大切です。家の構造や生活スタイルに合ったものを選ぶことで、光熱費を抑えつつ快適な室内環境を保てます。

セントラルヒーティング

セントラルヒーティング

 

ボイラーで温水を各部屋のパネルヒーターに巡らせ、家全体をあたためるシステムです。
石油やガスのボイラーで温水を作ることで、各部屋のパネルヒーターに循環させて家全体をあたためます。住宅全体を均一にあたためられるためヒートショックを防ぎ、室内空気の乾燥も防ぎます。
ただし、初期導入費やボイラーの燃料費がかかるため、導入の際は新築やリフォーム時がおすすめです。

FF式ファンヒーター

燃焼用の空気を外から取り入れて、排気も外へ出す構造のため、室内の空気をクリーンに保つことができます。
石油やガスを燃料とするタイプが多く、設置場所が限られる反面、すぐに部屋を暖めたい家庭や賃貸住宅でも導入しやすい暖房です。

床暖房

足元からじんわりと暖まるため、乾燥しにくく、空気中のほこりやアレルギー物質が舞い上がりにくいというメリットがあります。特にリビングや浴室前など、冷えを感じやすい場所への部分導入が人気です。
ただ、暖まるまでに時間がかかりやすく、導入コストが比較的高いため、導入前にしっかり検討することが重要です。

寒冷地エアコン

寒冷地用のエアコンは、強力な暖房能力と-15℃前後でも稼働できるよう凍結対策が施されており、低温でも効果的に室内を暖めることができます。

ファンヒーター

石油、ガス、電気を使用して近くの範囲を素早く暖めることができますが、広範囲の暖房には不向きです。

    まとめ

    北海道の家づくりでは、寒冷地特有の気候に合わせた設計や暖房システムの選択が非常に重要です。断熱性や気密性を高め、適切な暖房器具を導入することで、冬でも快適に過ごすことができます。

     

    当社では、お客様一人ひとりの要望に合わせた家づくりを行っており、あたたかく快適な住宅の提供を目指しています。
    北海道での住宅建設やリフォームをお考えの方は、ぜひご相談ください。

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