水廻りや、外壁、屋根などのリフォームの目安はいつがいい?それぞれの最適な時期を教えて下さい。
メンテナンスリフォームのタイミング
リフォームは、ライフスタイルや家族の人数の変化に合わせて行うリフォーム、住宅の機能向上や不満解消のために行うリフォーム、老朽化した設備のメンテナンスリフォームの三つに大きく分けることができます。このうち、メンテナンスリフォームは必ず必要になるリフォームで、使用素材や環境による違いはあってもどのくらいの時期で必要になるかが大体決まっています。
メンテナンスリフォームの時期をある程度把握しておくとリフォーム資金を準備する目安にもなります。今回は、設備ごとのリフォームの時期についてご紹介します。
居室・リビング
居室とリビングのリフォームは主に壁と床が対象です。使用する素材、使用環境などによって大きく変わりますが、壁は5年から10年、床はフローリングなら10年、畳なら7年程度が目安です。
壁と床のメンテナンスは時期が少し遅れたからといってすぐさま生活に支障が出るというわけではありませんが、劣化した壁紙や床材を使い続けると下地が傷みやすく、時期が遅れすぎると大がかりな補修が必要になることがあるので早めに対応しておきましょう。
水廻り
浴室、トイレ、キッチン、洗面所などの水廻りは10年から15年程度がリフォームの目安です。
10年経つと排水管や水漏れを防ぐためのパッキン、タイルの目地などの劣化が目立ってきます。レンジフードやガステーブル、給湯器なども耐用年数を迎えて交換の時期となります。
水廻りの補修が遅れると水漏れが原因で住宅の構造部分にダメージを与えてしまったりシロアリが発生したりするので、不具合を感じていなくても10年から15年くらいで状態の検査を受けておくとよいでしょう。
外壁
外壁は使用している塗料や外壁材、立地などによって劣化速度が異なりますが、おおむね10年から15年で塗装の塗り替えやコーキングの打ち直し、20年から40年で外壁材の張替えが必要になります。張替えのタイミングは使用素材による差が大きいので、カタログなどを参考にするとよいでしょう。
屋根
屋根は外壁同様、屋根材の種類によって耐用年数が異なります。
また、耐用年数はトタン屋根やスレートは10年から15年、ガルバリウム鋼板は20年から30年といわれていますが、台風や雪などで傷みやすいうえ目視での点検が難しい場所であるため、不具合に気付きにくく雨漏りしてはじめて気づくということもあります。
耐用年数に関係なく、10年に一度などの頻度で点検を行っておくとよいでしょう。
ドア・窓
玄関ドアや窓は20年から30年程度で建付けが悪いと感じたり、結露や紫外線による劣化が気になりはじめます。すぐさま対応しないと生活に困るというわけではありませんが、ストレスを感じやすい部分なので気になったら補修するようにしましょう。
まとめ
耐用年数やメンテナンスのタイミングは使用環境などによって変わります。今回紹介したリフォームの時期はあくまでも目安と考え、状態に合わせてリフォームの時期を決めるとよいでしょう。
また、水廻りや外壁、屋根の不具合は放置すると住宅の構造部分を傷めてしまう可能性があるので、不具合や異常を感じたら時期に関係なく点検や補修を行ってください。