よく聞く「定額リノベーション」ってなに？メリット・デメリットを教えてください。

定額リノベーションとは

近年、古い家を新しい家に作り替えるリノベーションが人気を集めていますが、なかでも「定額リノベーション」が特に人気を集めています。
定額リノベーションは施工費を仕様などによって決めるのではなく面積によって決める方式で、広さが変わらなければ仕様を変えて工事内容にかかわらず額は一定となります。
定額制というと自由度が低く、決まった内容の施工しか受けられないのではないかというイメージを持つ方もいるかもしれませんが、完全に自由とはいかないものの自由度はそれなりに高く、満足感も高いといわれています。
今回は、定額リノベーションのメリットとデメリットについてご紹介します。

定額リノベーションのメリット

定額リノベーションのメリットは、なんといってもどれくらい費用がかかるかわかりやすいことです。
定額制ではないリノベーションの場合、使用する素材や設備、工事内容によって費用が変わるため、詳細な金額はプランをすべて立ててからでないとわかりません。時間をかけてプランを立てたあとに予算オーバーがわかり、費用を調節するためにプランを練り直さなくてはならないといった事態も起こり得るため着工までに多くの時間がかかる可能性があります。
しかし、予算に合わせてプランを選べる定額リノベーションは、プランの範囲内であれば追加費用が掛かりません。予算オーバーでプランを練り直すといったことが起こらないだけではなく、資金計画が立てやすいといったメリットもあります。
また、定額リノベーションはデザインプランや使用できる素材や設備などを規格化することでリノベーションにかかる時間や手間、費用を抑えています。そのため、完全オーダーのリノベーションよりも施工費が割安になっていることが多く、施工までがスムーズです。

定額リノベーションのデメリット

定額リノベーションは完全オーダーのリノベーションに比べると自由度が低く、できることに制限があります。
また、定額制で選べる素材や設備などの内容は業者によって異なるため、選択肢が多く自由度がかなり高い定額リノベーションがあれば、ほとんど選択肢がない定額リノベーションもあります。定額プランの範囲外の素材などを使う場合は割高なオプション料金が発生することもあるなど、希望する内容や業者の選び方次第では定額リノベーションではない方が良いこともあります。
また、定額リノベーションは打合せの回数に制限を設けていることがあるのもデメリットです。

まとめ

定額リノベーションは、設備や内装デザインなどにあまりこだわりはなく、手軽にリノベーションしたいという方には適していますが、何度も打ち合わせをして細部にまでとことんこだわったリノベーションをしたいという方には向いていません。
また、どのようなことであれば定額でできるか、定額の中にどのようなサービスや保証が含まれるかなどは業者によって異なります。業者を選ぶときは料金だけではなく、プラン内容やサービス内容なども比較して自分の希望により近い業者を選ぶとよいでしょう。